お部屋選びには様々な要素がありますが、今回はお部屋の階数について考えてみたいと思います。
まず、住みやすさの点では同じ立地、同じ向きでも高層階のほうが明るく、風通しは良くなります。隣に高層物件が建っていない限り、景色も良く人の目も気になりません。
セキュリティー面でも、できれば2階は避けられたほうが無難でしょう。
スクムビット内の外国人用のアパート、コンドミニアムでは外部からの侵入者による泥棒はごくまれではありますが、それでも過去には隣の屋根伝いに入られたケースがありました。
また、低層階の場合、蚊が多いので要注意です。デング熱等を初め、蚊を媒体にする病気もありますので、特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭には、あまり低い階はお勧めできません。
プールやお庭が中層階にある場合には、そのすぐ上は2階と同じように蚊が多く傾向もあるようです。
では、高ければ高いほど良いのでしょうか、と言うと、そうとも言えません。
高層階の場合には、ほとんどの物件で携帯の電波が非常に弱くなってしまう傾向にあります。
また、低層物件の最上階のお部屋の場合、屋上が日に焼けてお部屋の中まで非常に暑いことがあります。
さらに屋上にプールやフィットネスルームがある場合、最上階ですと、位置によってはプールの水の音や、フィットネスの足音等が気になることもあります。
虫も、高層階でも壁を伝ってくる蟻や、下に飲食店などが入っている場合には配水管を伝って上ってくるゴキブリ等は、あまり階数とは関係ないようです。
低層階ならいざと言うときには階段が使えますのでエレベーター渋滞時にいらいらすることもなく、万が一火災などの際にも安心、と仰るお客様もいらっしゃいます。
次にお家賃の面から考えますと、同じ物件内でも高層階のほうが低層階よりお家賃は高くなります。
ワンオーナーアパートの物件では、同じ広さ、間取りでも、一番上の階と一番下の階ではお家賃が1万バーツ以上違うこともよくあります。
コンドミニアム(分譲マンションタイプ)の場合でも、5,000バーツは違うことが多いようです。せっかく希望の物件に空きが出ても、高層階が空いた場合はご予算オーーバーになってしまったり、逆にあきらめていた物件も低い階が空けば、お家賃交渉もしやすく、手が届くこともあります。
結論としては、低層階タイプなら最上階から少し下の6-7階、ぐらいが理想でしょう。
高層階タイプの物件なら中ほどの15-16階ぐらいがベストと言えるのではないでしょうか?