バンコクでご家族とお引越しをする場合、お部屋探しのタイミングをいつから始めるべきかについてお話しします。

最初の年はご主人様が先にタイへ渡り、住む部屋を決めた後にご家族を呼び寄せるケースがよく見られます。そのため、奥様は実際にいらっしゃるまでタイの物件をご覧になる機会がなかった、というおっしゃる方がほとんどだと思います。

実際に暮らし始めてみると、想像していたものと現実の生活では、違った面をいろいろ実感されていることでしょう。
たとえば、駅に近い物件を選んだものの実際の生活では車移動が多く電車を使う機会が少なかった場合や、広さよりも新しさを優先した結果、ご家族の荷物を入れるための収納場所が不足してしまうケースがあります。お部屋探しの条件と実際の生活には、多少のずれが生じることがあるものです。そのため、最初の契約期間が終わる時期に、別の部屋への引越しを検討するご家族が多くいらっしゃいます。

現在契約している部屋から別の部屋へ引越しをする場合、現在の部屋の退去や契約更新の連絡は、契約が終了する60日前までに行うことになっている物件がほとんどです。
この通知期限を過ぎてしまうと、直前になって条件に合う物件が見つかったとしても、今の部屋を予定通りに退去できないという契約上の問題が生じます。引越しを検討している場合は、不動産会社に相談し、計画的に退去の手続き(退去を知らせる書類の提出)を進める必要があります。

一方で、1年以上お住まいになった本帰国の方のお申し出は、退去の連絡は実際の退去日の45日前から30日前に行われるのが一般的です。そのため、バンコク市内で引越しをする人が退去の判断をしなければならない60日前の段階では、まだどの部屋が空くのか確定していないことが多くあります。

また、バンコクのご家族向けの人気物件は満室であることが多く、実際にお部屋の中を見学できない状況がよく発生します。入居待ちのリストに複数の名前が並んでいる物件もあります。しかし、他の入居予定者の引越しの時期や予算の条件が合わず、順番が回ってくる可能性は十分にあります。状況を冷静に確認し、手続きを進めることが重要です。

ここで注意すべき点があります。現在のお住まいが非常に人気のある物件である場合、退去の連絡をした直後に次の入居者が決まってしまう危険性があります。
しかし、通常の物件であれば、退去の連絡をした後に新しい部屋探しが難航し、引越し予定の1ヶ月前になっても次の物件が見つからない場合、退去の連絡を取り消して今の部屋の契約を延長できるケースがほとんどです。これは、物件のオーナーにとって、部屋が空室のままになるよりも、現在の入居者に継続して住み続けてもらう方が収入の面で有利になるためです。

例年1月には日本から新しいお客様がたくさんいらっしゃいます。この時期はご家族向けのお部屋探しの依頼が集中するため、週末に急に部屋を見学したいと不動産会社に連絡をしても、すでに案内枠がいっぱいで対応できない状態になります。近年はインターネットを利用した画面越しの見学も普及していますが、不動産会社が実際に案内できる件数には限りがあります。

ご家族で引越しをする場合は、契約満了の3ヶ月前をお部屋探しのスタートに設定し、準備を始めることが確実な方法です。
可能であれば不動産会社に連絡をとり、条件を満たす物件のリストを作成してもらうことをおすすめします。そして、お部屋で過ごす時間が一番多いのは奥様ですので、できれば学校や幼稚園がお休みになる前に、まずは奥様が内覧を始めることが効率的です。余裕を持って準備を進めれば、ご家族の希望に合ったお部屋へスムーズに引越すことができるでしょう。