お部屋選びには様々な条件がありますが、バンコクへ赴任・移住されて1年目のご家族にとって、一番重要な条件と言えば、まずは「立地」ではないでしょうか?
お勤めに出られる方にとっての好立地といえば、やはり「通勤に便利」「高速道路の乗り口に近くて渋滞を避けやすい」といった点が挙げられます。しかし、ご家族がご一緒に生活されるとなると、通勤の利便性だけで決めるわけにはいきません。奥様の日々の買い物やお子様の通学・習い事など、家族みんなが快適で笑顔で暮らせる場所を選ぶことが大切です。
ただ、実際には「BTSの駅に近くて、閑静な住宅街で、お部屋も広くて設備が充実していて……」とすべての希望を満たす物件を見つけるのは簡単ではありません。
一言で「家族向けの立地条件」といっても、お子様が未就学児なのか、小学生や中学生以上なのか、お子様の年齢や生活動線によっても、本当に適したエリアは変わってきます。今回は、ご家族でお住まいになる際の立地選びのポイントや、おすすめのエリアについて詳しくご紹介します。
家族連れのお部屋探し:駅近よりも「周辺環境」と「移動手段」
日本でお部屋探しをする際は「最寄り駅から徒歩◯分」という駅近条件を最優先にされる方が多いかと思います。しかし、お子様のいらっしゃるご家族の場合、バンコクでは駅からの距離よりも優先すべきポイントがあります。
- スーパーや商業施設へのアクセス
バンコクは日本とは異なり、BTSの駅前だからといって日常使いしやすいスーパーが必ず揃っているわけではありません。特に日本人向けの生鮮食品が充実しているスーパー(フジスーパー等)は、スクムビットの大通り沿いではなく、ソイ(小路)の中に点在しています。
そのため、駅からは多少離れていても、日々の食料品や日用品の買い出しがしやすいスーパーが徒歩圏内にあるかどうかが、生活のしやすさに直結します。 - サービスカー(トゥクトゥク・シャトル)の有無
バンコクの日中は日差しが強く、雨季には激しいスコールも降ります。また、歩道が整備されておらずベビーカーや小さなお子様連れでは歩きにくい道も珍しくありません。
物件にトゥクトゥクや専用車などの無料シャトルサービス(サービスカー)が付いていれば、ソイの奥まった場所にある物件でも、駅やスーパー、大通りまで快適に移動できます。「ソイの奥=不便」と決めつけず、運行時間や運行範囲(オンコール対応か、定時運行かなど)を確認してみるのがおすすめです。
なぜ「スクムビット・奇数側(プロンポン〜トンロー)」に人気が集まるのか?
ご家族連れのお客様からお問い合わせをいただく際、圧倒的に多いのが「BTSプロンポン駅からトンロー駅までの奇数側(北側)」というご希望です。なぜこのエリアに人気が集中するのでしょうか?
日本人学校の送迎バスルートと渋滞事情
最大の理由は、バンコク日本人学校の送迎バスルートです。
スクムビットの北側(奇数側)は学校へのアクセスルートとして定着していますが、アソーク通り(ソイ21)より西側になりますと、学校の送迎バスが特別料金になったり、朝のお迎えの時間が非常に早くなり、帰りも遅くなってしまう傾向があります。
また、スクムビットの南側(偶数側)の場合、学校帰りの時間帯に雨が降ってひとたび渋滞にはまると、奇数側に比べてかなり余分に時間がかかってしまうことがあります。夕方の帰宅時間が読めないと、その後の習い事や塾のお迎えバスに間に合わないといった心配も出てきます。
こうした通学面の安心感から、ソイ39からソイ55(トンロー)周辺の奇数側に人気が集中しています。
人気のソイ39〜55の実情と、少し範囲を広げたおすすめエリア
最大の理由は、バンコク日本人学校の送迎バスルートです。
ソイ39〜55は日本食店や日系クリニック、日系スーパーが揃っており非常に便利ですが、注意点もあります。
例えばソイ49のサミティヴェート病院周辺などは、歩道が狭く車通りが多いため、徒歩での移動に少し気を使う場面があります。また、このエリアのファミリー向け人気物件は、入居者の80%〜100%近くが日本人のご家族というアパートも多く、常に満室に近く空きが出にくいのが実情です。
そこで、少し視野を広げて候補エリアを広げてみると、広さや賃料、設備のバランスが良い魅力的な物件に出会えるチャンスがぐっと広がります。
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ソイ23〜35(アソーク〜プロンポン手前)
プロンポン駅やアソーク駅へのアクセスが良く、大通りや商業施設への移動がしやすいエリアです。駅周辺の利便性を保ちつつ、落ち着いた住宅街に位置する物件も見つかります。
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ソイ59〜65(トンロー東側〜エカマイ周辺)
ソイ55の賑やかさから少し離れ、比較的落ち着いた住環境が広がるエリアです。エカマイ駅周辺には商業施設(ゲートウェイ・エカマイ等)やスーパーもあり、日本人学校のバスルート内でありながら、ゆったりとした広さを持つ物件やコストパフォーマンスの高い物件が見つかりやすいのが特徴です。
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お子様の年齢や生活スタイル別に見るおすすめ立地
ご家族構成やお子様の成長段階によって、どの立地が最適かは変わってきます。
中学生以上のお子様がいるご家庭:ソイ24(プロンポン南側)
- 特徴:歩道が整備されており、駅や商業施設まで歩きやすい
- おすすめポイント:
ソイ24は駅直結のエンポリアムやエムクオーティエ、エムスフィアといった大型商業施設が近く、デパート内や周辺には塾や習い事の教室が充実しています。歩道が広く平坦で歩行しやすいため、お子様自身が徒歩や電車で通塾・通学しやすい環境が整っています。
また、ソイ24周辺の物件は敷地が広く、テニスコートやプール、広々とした屋外の遊び場など、ファシリティー(共用施設)が充実した大型レジデンスが多いのも魅力です。日本人の割合が極端に偏らず、国際色豊かな住環境を好むご家庭にも選ばれています。
小学校低学年以下・幼稚園のお子様がいるご家庭:偶数側(ソイ34〜38など)
- 特徴:幼稚園が点在し、落ち着いた環境と割安感のある物件
- おすすめポイント:
日系幼稚園やナーサリーの多くは送迎バスが細かく運行されており、小学校高学年ほど夕方の通塾や帰宅時間に縛られません。そのため、必ずしも奇数側の学校ルートにこだわらなくても快適に暮らすことができます。
特にソイ34から38あたりのスクムビット大通りに近いエリアには、設備の新しいコンドミニアムも多く見られます。奇数側の老舗大型アパートに比べてお家賃が割安な物件や、管理の行き届いた綺麗な住まいが見つかりやすいエリアです。
まとめ:ご家族の「今の生活動線」に合わせた立地選びを
バンコクでのお部屋探しでは、「誰にとっても100点満点」の場所を探すよりも、ご家族それぞれのライフステージに合った立地を見極めることが成功の秘訣です。
- 学校や塾への通学を最優先にするのか
- 奥様やお子様の日々の買い物・移動のしやすさを重視するのか
- 敷地内の遊び場や充実した施設環境を求めるのか
優先順位を整理し、駅からの距離だけでなくスーパーへの導線やサービスカーの有無、周辺道路の歩行環境などを総合的に見比べながら、ご家族全員が心地よく過ごせるお部屋を見つけてみてください。









