タイは常夏、物価もまだ少し安い、和洋中と食事も困りませんし、宗教戒律が緩い事、比較的に政治的不安が少ないという安心感から、観光だけでなく移住先としても人気です。同様の理由で、投資目的で購入を検討される方も多いです。

タイ・バンコクでの不動産投資や移住・セカンドハウスとしてのコンドミニアム購入は、新築(プレビルド含む)であっても中古(リセール)であっても、基本的に体系化されたステップを踏むことでスムーズに進めることができます。今回は、物件選定からデポジットの支払い、送金、検品、そして最終的な登記・オーナー登録に至るまでの具体的なプロセスを詳しく解説します。

① 物件の選定・内覧と希望条件のすり合わせ

タイでの購入を成功させる第一歩は、信頼できる日系または現地の不動産エージェントへのコンタクトから始まります。プレビルドの場合はショールーム見学になります。気になる物件は予めリストアップして伝えておきましょう。

② 購入決定後、予約金を支払います。

購入する物件を正式に決定したら、他者に買われてしまわないよう「予約金(Booking Fee)」を支払います。基本的には1週間以内で、現地の銀行窓口でも送金でも可能です。相場は10万~30万バーツで、本決済の際に頭金として勘定されます。物件により、契約時に一時金が必要な場合もございます。

③ 売買契約書の締結とタイ現地銀行口座の開設

予約金を支払った後、購入に向けた法的な手続きと資金移動の準備を進めます。
デベロッパーまたは売主側から「売買契約書(Sale and Purchase Agreement: SPA)」が発行されます。内容に不明な点や不利な条項がないか、エージェントや必要に応じて弁護士のサポートを受けながらしっかりと確認します。
タイ国内の銀行口座を開設します。日本の金融機関から、タイで新しく開設したご自身の銀行口座宛てに、物件購入代金を国際送金します。この際、タイへ外貨を送金し、現地でタイバーツに換金する手続きが必要となります。外国人名義でコンドミニアムの登記を行うためには、海外からの送金証明書(Foreign Exchange Transaction Form / FETF、現在は銀行が発行する送金証明書など)が必須となるため、送金時の名目や手続きには十分な注意が必要です。

④ 最終残金の準備と物件の検品

本決済を迎える前に、物件の仕上がりを確認し、支払いの準備を整えます。
残金を支払う前に、コンドミニアムに常駐するエンジニア(または専門のインスペクション業者)と一緒に実際に部屋へ入り、施工不良や不具合がないかを細かくチェックします。
その後、契約書に定められた期限(通常は契約書受領後から1ヶ月以内、あるいはプレビルドの場合は建設進捗に応じた分割払いなど)に合わせ、銀行にて残代金分の小切手(キャッシュジャッシュ)を用意、または指定口座へ送金します。

⑤ 決済完了後、登記証明書や鍵を受け取り、コンドミニアムの管理事務所にてオーナー登録をします。

すべての代金支払いが完了すると、いよいよ物件がご自身の所有物となります。
建物の管理事務所に出向き、正式にオーナーとしての登録を行います。同時に、居住者カードや駐車場の利用登録、セキュリティ設定などを済ませます。
※中古物件を購入した場合は、上記に加えて所轄の土地局(Land Department)に売主と買主(またはその代理人)が出向き、名義変更および移転登記の法的手続きを正式に行う必要があります。

これで貴方も物件オーナーです!

タイ・バンコクでのコンドミニアム購入は、日本の不動産取引とは異なるローカルルールや送金規制、法律が存在します。トラブルを防ぐためにも、信頼できるエージェントや専門家のサポートを十分に活用しながら、一つひとつのステップを確実クリアしていくことが成功の秘訣です。

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次回は、物件選びについて考察したいと思います。