毎年3月後半から4月にかけては、新しく日本からいらした方がタイで生活を始められる時期になります。そこでこの時期は、初めてのタイ生活、あるある事例集、ということで、よくある問題についてお話してみたいと思います。
まず、ご入居まもなく起こりがちなのが、トイレが詰まった!というトラブルです。
タイのアパート、コンドミニアムのトイレには、トイレットペーパーを流しても良いのでしょうか?ご入居時にお客様からもよくお問い合わせをいただきますが、実際のところはどうでしょう。
まず、タイでは高級ホテルやデパート、オフィスビルのトイレにはゴミ箱が置いてあり、トイレットペーパーは流さずゴミ箱に入れるのが常識です。このように、利用する人が多い公共の場所ではではもちろん、一般住宅でも100部屋以上あるような物件では、流さないほうが無難でしょう。
これには2つの理由があります。まずひとつは、日本に比べ、下水道の管がかなり細いということです。次に、トイレットペーパーの紙質が固く、水に溶けにくいことです。そのため日本と同じように気持よくクルクルっとお使いになると、間違いなく詰まってしまいます。
どうしても流したい場合には、かなり量は控えめになさったほうが良いでしょう。
それでは実際に詰まってしまった場合にはとうすればよいでしょうか?
まずは昔懐かしい、シュポシュポする道具をスーパーで調達し、試してみましょう。軽症の場合には、これで大抵は解消することが出来ます。
それでもダメな場合には、アパート、コンドミニアム付きのエンジニア(タイ語ではチャンと言います。)を呼んでみてもらいます。まずは同じようにシュポシュポするかもしれません。
あるいはパイプ詰まり用の洗剤などを入れ、しばらく様子をみてください、と言われるかもしれません。ただ、重症の場合には、このような方法では解決することが出来ません。
最終的には一旦便器を取り外し、中の水道管から詰まった原因となった物を取り出すことになります。その場合、お客様の使い方が原因で起こったことですので費用も発生しますし、作業中や作業後、数時間はトイレが使えない状態になってしまいますので、極力このような事態は避けたいものです。
これは余談ですが、タイのトイレはどこでも洋式トイレの蓋が開いていることがほとんどです。これは一般的にタイ人は蓋に触りたくないというのもありますが、詰まっていません、というサインでもあります。逆に蓋が閉まっている場合には、かなりの確率で詰まっていますので、空いていてもタイ人は絶対に入らないものです。