ここ数年は新築ラッシュということもあり、新築、築何年以内など、新しい物件をご希望のお客様が大変多くなって来ているように感じます。新築と築古物件の一番大きな違いはお部屋の広さといえますが、その他にも多くの違いがありますので、今回はタイの新築物件と築古物件、それぞれの長所短所を考えてみたいと思います。

新築物件の良さは、何と言ってもすべてが新しくきれいなことです。また、駅近の物件が多いことやロビーやプールなどのファシリティーが充実していることも特徴と言えるでしょう。

当地においても他の国同様に土地の値上がりのため、お部屋は築古物件に比べ狭くはなりますが、オープンキッチン、天井が高めの物件が多いので、それほど窮屈に感じることはないと思います。

短所としては、やはりお部屋が狭い分、収納も少なかったり、特にコンドミニアムの場合には玄関前のスペースには物をおいてはいけない、ベランダに洗濯物を干してはいけないなどの決まりがあり生活が制限されます。

また、いわゆる“初期不良”と言われる、思いがけない不具合が潜んでいる可能性が高くなります。弊社ではご入居の前には必ず、水回りや電化製品等の動作をひと通りチェックしますが、実際使ってみてからでないとわからないこともあります。(例えば建築期間の間にエアコンの薬液が蒸発していたり、下水管が詰まっていたりと日本では考えられないようなトラブルが多く見受けられるのが当地の原状です。)

加えてご退去の際には原状回復費用として、高額な費用を請求されてしてしまう恐れがありますので、ご家族、特に小さなお子様やペットのいらっしゃる方には、あまりおすすめできません。
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一方築古物件の良さは、まずはお部屋が広く風通しが良い事、お子様の遊び場などのスペースにゆとりがあることが挙げられます。また、特にアパートの場合、過去にお住まいの方のご意見からサービスが年々良くなっていたり、お部屋も照明や家具、網戸やバードネットが追加されていたりと、使いやすく改良されていたりするものです。また、長く勤めているスタッフがいるほうが、修理などの対応も的確でスムーズです。

短所としては、建築時の建物の構造上天井が低い、キッチンが独立型、バスタブのみでシャワーボックスが無い物件が多くなります。

また、駅からは遠い物件が多くなりますが、こちらはサービスカーが付いていたり、むしろスーパーや病院には便利な場合が多いので、ご家族には築古物件のほうがおすすめです。

タイの築年数表記は、一概に数字だけでは判断が出来ません。築浅でも、タイの物件は劣化も早く、オーナーさんのセンスや、手入れ状態が悪ければそうは見えないこともありますし、築20年経っていても、家具家電は新品だったり、リノベーションにより水回りも新築同様の場合もあります。

仲介業者のホームページの物件写真も、新築時に撮影されたものが多く、特にコンドミニアムの場合はオーナーさんのセンスや過去にお住まいのお客様で一部屋ごとに違いますので、築年数や写真だけで先入観を持たれないことをおすすめします。
まさに百聞は一見にしかず、まずは新旧織り交ぜてご覧ください。