バンコクでの滞在スタイルには様々な選択肢がありますが、「サービスアパート」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。日本ではあまり馴染みがありませんが、ウィークリーマンションのような感覚で、より充実したサービスが受けられる便利な宿泊施設です。

一言でサービスアパートと言っても、実は多種多様なタイプが存在します。今回はその中でも、特に「ホテルタイプのサービスアパート」に焦点を当て、その具体的な特徴と、利用する上での魅力について詳しくご紹介します。

ホテルタイプサービスアパートとは?

ホテルタイプのサービスアパートは、その名の通り、アパートというよりは実質的にホテルそのものです。1泊からの短期宿泊が可能で、デイリー(日単位)、ウィークリー(週単位)、マンスリー(月単位)、そしてイヤリー(年単位)といった幅広い滞在期間に対応しています。特に6ヶ月や1年といった長期で契約する場合には、大幅な割引が適用されることが多く、非常にお得に利用できます。

家賃に含まれる標準サービス

ホテルタイプのサービスアパートでは、通常、家賃に以下のサービスが標準で含まれています。

  • メイドサービス: 毎日、または週3回程度の頻度で、部屋の清掃が行われます。これには週2〜3回のシーツやタオルの交換も含まれていることが多く、常に清潔な環境を保てます。
  • テレビ: 衛星放送(サテライトテレビ)が視聴可能で、**日本語放送(NHKワールドプレミアムのみ、またはリアルタイム放送の民放数局を含む)**に対応している物件もあります。
  • インターネット: 建物内で利用できるワイヤレスインターネット(Wi-Fi)が提供され、共有回線であることが一般的です。
  • 消耗品の補充: トイレットペーパーなどの消耗品が定期的に補充されます。
  • 水道料金: 通常、水道料金は家賃に含まれています。
  • 電気代: 電気代は物件によって異なり、無制限に含まれている場合、制限付きの場合、あるいは別途請求となる場合があるため、契約時に確認が必要です。

ホテルタイプサービスアパートの具体的な魅力

それでは、ホテルタイプのサービスアパートが持つ具体的な魅力を5つのポイントで見ていきましょう。

  1. 抜群の立地!
    もともとホテルとして設計されているため、立地の良さは最大の魅力です。BTS(高架鉄道)駅に直結していたり、駅の目の前に位置していたりする物件が多く、ビジネスにも観光にも非常に便利です。周辺には飲食店やショッピングモールも充実しているため、食事や買い物にも困ることはないでしょう。
  2. カバン一つで身軽に滞在!
    長期滞在者向けに設計されているため、部屋には必要なものが一通り揃っています。エアコンやテレビ、電子レンジなどの基本的な家電製品はもちろん、ベッドや寝具、タオル、ティッシュなどの消耗品も完備されています。さらに、長期貸し出しに対応している物件では、本格的なキッチン、食器、簡単な調理器具まで用意されているため、自炊も可能です。大きな荷物を持ってくる必要がなく、すぐに新生活を始められるのは大きなメリットです。
  3. 充実した施設とサービス!
    部屋の中の備品だけでなく、建物内の共用施設も非常に充実しています。プールやジム、サウナなどはもちろんのこと、ビジネスセンター、ラウンジ、キッズルームなどを備えている物件も多く、滞在中これらの設備を全て無料で利用できます。
    また、ビュッフェ形式の朝食も大きな魅力の一つです。長期契約の場合、朝食は家賃に含まれていないことがほとんどですが、滞在者向けのクーポンや、毎日のパッケージなど、特別料金が設定されています。朝食をしっかり食べる習慣がある方や、昼食は忙しくて抜きがち、会社の食堂のタイ料理は苦手という方にとっては、心強い味方となるでしょう。
  4. 言葉の壁が低い!英語対応も安心
    もともとホテルであるため、スタッフは基本的に英語での対応が可能です。物件によっては、日本人のカスタマーサービスが常駐しているところもあり、言葉の不安を感じることなく、安心して滞在できる環境が整っています。何か困ったことがあっても、スムーズに相談できるのは大きなメリットです。
  5. 支払いもスマートに!クレジットカード対応
    賃料の支払いも、ホテルと同じ要領でクレジットカード決済が可能な場合が多く、手間がかかりません。チェックイン、チェックアウトの手続きも非常にシンプルで、スムーズな入退室が可能です。

ホテルタイプのサービスアパートは、バンコクでの短期滞在から長期滞在まで、手軽さと快適さを求める方にとって非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。