バンコクで単身生活を送る際、お部屋選びで最も重要になるのが「立地条件」です。ご自身のライフスタイルや仕事の状況に合った場所を選ぶことは、バンコクでの生活の質を大きく左右します。今回は、単身者にとって最適な立地条件について、その優先順位と具体的な人気エリアの最新動向を解説します。
1. 単身者のお部屋選び、3つの最優先事項
ご単身での部屋探しの最大の条件は、以下の3点に集約されます。
- ご通勤の利便性:
オフィスへのアクセス時間、交通手段(BTS/MRT/車)はどうか。 - 生活インフラの充実:
食べ物に困らないか。日本食や洋食レストランなどの飲食店やスーパー、コンビニが近隣にあるか。 - 治安と安全性:
海外生活で最も重要な要素。夜道や周辺環境に不安がないか。
このような条件を満たし、さらに「たまのお休みも充実させたい」という希望を叶える立地を見つけることがポイントとなります。
2. 立地選びの落とし穴:職住近接のデメリット
オフィスがシーロムやサトーン方面の場合、もちろんそのエリアにお住まいになれば通勤時間は大幅に短縮できます。しかし、職住近接には思わぬデメリットもあります。
- 気分転換の難しさ:
オフィスビル街の中では、職場にあまりに近すぎて、オンとオフの切り替えが難しく、気分転換にならないことがあります。 - 生活インフラの偏り:
オフィス街のスーパーは、ビジネス層をターゲットにしているため、日本食の品揃えが少なかったり、商品の回転が遅く鮮度が落ちていたりする可能性があります。 - 交通アクセス:
高速道路のインターチェンジ近くなど、車での移動は便利でも、周辺においしい飲食店や娯楽施設がなく、お休みの日にも車やタクシーを呼ばないと身動きが取れない「陸の孤島」のような立地になってしまうことがあります。
また、極端に日本人居住者が少ないところや、家賃相場が他のエリアと比べて安すぎる場所は、やはり海外生活で一番重要な治安の面で不安が残るため、避けるのが無難です。
3. バンコク単身者に人気の具体的なエリアと最新動向
これらの条件を満たすエリアとして、以下の場所が特に単身者から高い人気を集めています。
A. トンロー北側周辺(Sukhumvit Soi 55:トンロー通り)
- 最大の人気理由:
高速道路(シーロム方面、空港方面)へのアクセスが非常に良いことと、飲食店が豊富で食べ物に困らないことが最大の理由です。 - ビジネス面での利便性:
トンロー周辺のホテルを利用する出張者が多いため、日本食店や接待に使えるカラオケ店も多く、取引先や上司のアテンドにも便利です。 - 最新動向:
高級物件が多く家賃相場は高めですが、近年はトンロー通りから少し奥に入ったエリアに、単身者向けのコンパクトでデザイン性の高いコンドミニアムが増加しており、依然として根強い人気を誇っています。
トンローエリア(Sukhumvit Soi 55〜61)の賃貸物件(単身向け)一覧はこちら
B. プロンポン〜トンロー南側エリア(Sukhumvit Soi 24・26・36)
- 特徴:
BTSプロンポン駅からトンロー駅にかけての南側エリア(ソイ24、26、36など)は、シーロム・サトーン方面への通勤がしやすいため、非常に人気があります。 - 物件の質:
駅の近くに新しい高層コンドミニアムが数多く建設されており、充実したフィットネスやプールなどのファシリティを備えた物件が多いのが特徴です。 - 生活利便性:
特にプロンポン周辺のソイ24や26は、トンロー同様に出張者向けのホテルや飲食店が多く、デパート(エンポリアム、エムクオーティエ)や有名マッサージ店などに行きやすいので、日本からご家族が来られた際にも安心です。
C. アソーク・プラカノン周辺(日本人以外の居住者を求める方へ)
「せっかく海外で暮らしているのに、日本人だらけの場所はイヤだ」と仰る方には、アソーク周辺や、一駅先のプラカノン周辺がおすすめです。
- アソーク周辺:
BTSとMRTが交差する交通の要衝で、バンコク全体へのアクセスが抜群です。多国籍な駐在員が多く住み、様々な国の料理店やインターナショナルなバーが多いのが特徴です。
アソーク駅が最寄りの賃貸物件(単身向け)一覧はこちら - プラカノン周辺:
ここ数年で駅前の開発が急速に進み、スタイリッシュな新築コンドミニアムが建ち並んでいます。過去2年ほどで飲食店やカフェも大幅に増え、若者や外国人駐在員の間で非常に人気が高まってきています。
最大の魅力は、同じようなクオリティーの築浅のお部屋が、プロンポンやトンロー周辺よりもかなり割安で借りられることです。家賃を抑えつつ、交通の便と新しい設備を求める単身者にとって、最も注目すべきエリアと言えるでしょう。
プラカノン駅が最寄りの賃貸物件(単身向け)一覧はこちら
お引越しをお考えの方は、ぜひ一度、これらのエリアを実際に訪れ、ご自身の通勤経路や生活動線に照らし合わせてご覧になってみて下さい。










