建築ラッシュが続くバンコク市内ですが、特ににスクンビットの通り沿いには、この数年で綺麗な高層建築が増えています。
これらの多くが分譲マンション、いわゆるコンドミニアムです。

今回は、コンドミニアムの特徴と、その魅力についてお話したいと思います。

前回ご紹介したアパートと言われる部件は、ワンオーナー(一人のオーナーさんや会社)が所有しており、特にスクムビットのアソークからエカマエまでの間のほとんどの物件は、初めから日本人の方を対象に貸し出すために建てられています。
これに対し、コンドミニアムは、主にタイ人富裕層に買ってもらうために建てられていますので、駅直結だったり、豪華なロビーや大きなプール、お部屋の天井の高さ等“ウリ”が沢山あるのが特徴です。

お部屋は多くの場合、最低限のバスルームやエアコンが取り付けられている他は、いわゆる“箱”の状態で売られており、内装や家具は買った人に任されていることが多いため、オーナーさんの個性が反映されています。以前はいかにもヨーロッパ調のものや中国風など、びっくりするようなお部屋もありましたが、最近では建物全体の雰囲気にあった、洗練されたお部屋が多くなっています。また、まだ家具を発注していない場合等は、借り手側の希望を汲んだ家具のリクエストを受け付けてくれることもあります。(例えば低くて大きいコーヒーテーブル、Lシェイプ型の革張りソファー、すでにある家具と色調のあったドレッサーや書斎机、等といったように、出来るだけ具体的にリクエストするのがコツです。仲介業者に交渉してもらいましょう。)

お家賃は、購入価格に内装、家具をプラスした金額の約6パーセントに設定されていることが一般的ですが、購入価格も建築前と完成後、高層階と低層階、眺めなどによりそれぞれ異なり、また、それぞれのオーナーさんの考え方によっても様々で、同じ建物内の同じ広さのお部屋でもバラつきが見られます。

少しでも早い入居を希望しているオーナーさんの場合には、初めからお家賃を割安に設定してあったり、最初の希望家賃は高くても、交渉の過程で情報をやり取りしている間に、かなり大幅に譲歩してくれることもあります。

また、実際のオーナー希望家賃より、お客様のご予算に余裕があるときには、毎月発生するインターネット料金やテレビ視聴料金、メイド料金等の様々な固定費をお家賃に組み入れた柔軟な契約が可能な場合もあります。水道、電気代も、アパートの場合には、アパートが運営、管理しているため、水道料金は使っても使わなくても固定1,000バーツと決まっていたり、電気代も1単位が6-7バーツと割高ですが、コンドミニアムではそれぞれの会社からの直接請求ですのでほぼ半額で抑えられます。

ただし物事何でも良い面ばかりではありません。次回はコンドミニアムを借りる際のリスクと注意点についてお話します。