毎年2月は家族向けのお部屋を探される方が非常に多い時期です。
近年、未就学の乳幼児期のお子様をご帯同になるお客様が大変増えておりますので、
今回はこのような方のお部屋探しのポイントについてお話してみたいと思います。

まず初めての海外赴任、お子様連れとなりますと、やはり気になるのは安全面ですね。
第一に治安、病院の近くといった立地条件を選ばれるのは当然だと思います。
その次には駅近や築浅、といったリクエストが多いのですが、優先順位の2番めとしては本当にそうでしょうか?

日本の生活を考えますと、駅前にはスーパーやデパート等が有り、どこへ行くにも電車でお出掛け、といったイメージだと思いますが、当地では、必ずしも駅前だからといって、どこの駅にもスーパーやデパートがあるわけではありません。また、小さなお子様連れで電車で出かけられることはほとんどないと思います。それでは何が重要なポイントなのでしょうか?

まずは小さなお子様がいらっしゃる場合、まずはプレイルームや遊び場など、安全にお子様が遊べる施設がアパート内、あるいは近くにあるかどうかです。
近くに公園がいくつもある日本とは違い、こちらではお子様が元気に遊べる場所はデパート内の施設やエンポリアムとなりのベンジャシリ公園など、非常に限られます。幼稚園にいらっしゃる前の時期は、体力もついてきてお部屋の中だけでは退屈してしまいます。

日本人が多く住んでいる地域のアパートには、同じようなお年ごろのお子様がたくさんいらっしゃいますので、すぐにお友達も出来、楽しく過ごせると思います。

次に、専用の、いわゆるトゥクトゥクなどと呼ばれるシャトルカーなどがあるかどうか、という点も重要です。
当地では、気候や道路状況からベビーカーを押して歩けるところはほとんどありません。
大人だけなら徒歩10分程度のスーパーまで歩くことは問題ないのですが、お子様連れとなりますととても大変です。
それにはやはり多少ソイの奥であっても日本人のご家族向けに建てられている、いわゆるアパートと呼ばれるワンオーナー物件を選ばれることをおすすめします。

修理やメンテナンス、管理関係も、ひと部屋ごとにオーナーさんが異なるコンドミニアムよりは対応も早く快適です。ご退出時の原状回復費用も決まった価格がありますので、オーナーさん次第で査定の異なるコンドミニアムより安心です。

それからもう一つ付け加えるとすればキッチンの場所です。リビング内にキッチンがある場合、お子様の様子を見渡せ、エアコンが効くなどの良い面も有りますが、作業台が小さすぎて電気器具を置く場所が無かったり、安全面では独立して少し離れているほうが安心とも考えられますので、奥様のご希望をよくお伺いすることをお勧め致します。