初めての海外赴任、それもお子様を連れてのバンコク生活となると、期待よりも不安の方が大きいかもしれません。特に近年、バンコクでは未就学児や乳幼児を連れて渡航されるご家庭が非常に増えています。
日本の常識が通用しないことも多いタイでの住まい選び。バンコク事情を踏まえた、お子様を連れのご家庭で失敗しないためのお部屋探しのポイントを解説します。
1. 「駅近・築浅」よりも優先すべきは「生活の安全性」
日本でお部屋探しをする際、多くの方が「駅からの距離」を最優先にします。しかし、バンコク(特にスクンビットエリア)では、必ずしも駅近が正解とは限りません。
- 歩道の状況: バンコクの歩道は段差が多く、場所によっては電柱が道を塞いでいることも珍しくありません。日本のような「ベビーカーで駅までお散歩」は、多くのエリアで困難です。
- 駅前の利便性: 駅前だからといってスーパーやデパートが必ずあるわけではありません。むしろ、駅から少し離れた場所(ソイの奥)にある物件の方が、静かで広々とした住環境が整っていることが多いのです。
ご家族連れの場合、優先すべきは「駅の近さ」よりも、「病院へのアクセス」や「渋滞を考慮した立地」になります。
2. 子どもの成長を支える「アメニティ施設」の重要性
一年中暑いバンコクでは、日中に公園で遊ぶことが難しいため、物件内の共有施設(ファシリティ)の充実度が生活の質を左右します。
- プレイルームの有無: 屋内プレイルームがあれば、雨季のスコール時や猛暑日でもお子様を安全に遊ばせることができます。
- 同じ世代のコミュニティ: 日本人が多く住むアパートには、同じような年齢層のお子様がいる家庭が集まりやすい傾向にあります。遊び場を通じてお母様同士のネットワークができ、育児情報の交換ができるのは、慣れない異国生活において大きな支えとなります。
3. 「サービスカー(シャトル)」を賢く利用
最近のバンコクは、デリバリー文化(GrabやFoodpandaなど)が非常に発達しましたが、それでもスーパーへの買い物や通院、幼稚園の送迎などで外出は欠かせません。
- ソイの奥でも安心: 「ソイ(脇道)の奥は不便」と思われがちですが、家族向け物件の多くは専用の「トゥクトゥク」や「シーロー」による送迎サービスを提供しています。
- 最新の運行状況をチェック: 最近では決まった時間だけでなく、オンデマンド(呼び出し制)で対応してくれる物件も増えています。内見時には、運行時間や行ける範囲(どこまで送ってくれるか)を必ず確認しましょう。
4. アパート vs コンドミニアム:家族連れにはどちら?
タイの賃貸には、一棟を丸ごと一人のオーナーが所有する「アパート」と、部屋ごとにオーナーが異なる「コンドミニアム」があります。
- アパートのメリット: 管理事務所が建物全体を把握しているため、水漏れやエアコンの故障などのトラブル対応が迅速です。また、入居・退去時のトラブルが少なく、契約内容も日本人に配慮されていることが多いのが特徴です。
- 管理体制の変化: 近年の新築コンドミニアムはデザイン性に優れていますが、修理の際にオーナーの許可が必要で、対応が遅れるケースも散見されます。乳幼児がいるご家庭には、管理の行き届いた「アパート」が根強い人気を誇っています。
5. キッチンと家事動線の変化
「タイの物件はキッチンが狭い」と言われていたのは昔の話です。最近は、自炊を重視する日本人のニーズに応えた物件が増えています。
- 独立型かオープン型か: お子様の様子を見ながら料理ができるオープンキッチンは人気ですが、煙や匂いがリビングに広がりやすいデメリットもあります。
- 収納と作業台: 日本から持ち込む調理家電(炊飯器、オーブン、ホームベーカリーなど)を置くスペースがあるか、作業台の高さが低すぎないか(腰を痛めないか)もチェックポイントです。
6. 水回りと浄水器の設置検討
乳幼児がいるご家庭で最も気になるのが「水」です。タイの水道水はそのまま飲用できず、硬度も高めです。
- 入居時のチェック: シャワーの勢いや排水の良さは、内見時に必ず確認してください。
- 浄水器の設置: 最近では、キッチンだけでなく、お風呂のシャワーにも軟水器や浄水器を設置するご家庭が一般的です。こうした機器を設置しやすい構造になっているかも、隠れたチェックポイントです。
バンコクでのお部屋探しは、スペック上の数字(築年数や平米数)だけでは測れない「住み心地」が重要です。
特にご家族での渡航は、お子様の安全と奥様の生活のしやすさが、駐在生活全体の満足度に直結します。TKMハウジングでは、現在の最新エリア事情や物件の管理状態を詳細に把握しております。お客様お一人おひとりのライフスタイルに合わせた最適なご提案をさせていただきます。










