バンコクで賃貸物件(アパートやコンドミニアム)に住むとき、日本とはちがう防犯システムや鍵のルールにとまどうことがあるかもしれません。タイの物件では、安全のためにさまざまな種類の鍵が使われています。
この記事では、バンコクでのお部屋探しや、入居したあとに役立つ「鍵の種類と使い方」について、2026年現在の事情もまじえてわかりやすく説明します。
1. 共有エリア(お部屋の外)の鍵と防犯システム
まずは、自分の部屋のドアを開ける前に通る、建物全体の防犯システムについて説明します。
- 建物の入り口とエレベーター
最近のバンコクのコンドミニアムやアパートでは、建物に入るときやエレベーターホールに入るときに、カードキーが必要な物件が一般的です。エレベーターに乗って自分の部屋がある階のボタンを押すときにも、カードキーをセンサーにかざす仕組み(フロアロック)が多く使われており、住んでいる人以外が勝手に入れないようになっています。
さらに最新の物件では、カードキーだけでなく、スマートフォンのアプリを使って鍵を開けたり、顔認証(顔をカメラに向けるだけでドアが開くシステム)を取り入れたりするコンドミニアムも増えており、より便利で安全になっています。 - 駐車場のゲートの鍵
敷地内の駐車場に入るときのゲート(遮断機)を開けるためにも、専用のカードキーが必要です。最近では、日本の高速道路のETCのように、車の中に小さな機械(タグ)を置いておくと自動でゲートが開くシステムも広がっています。
通常、これらの鍵は入居するときに1枚(または2枚)もらえます。家族用に追加したい場合は、部屋のオーナー様にお願いして、管理事務所に申し込んでもらう必要があります。ただし、駐車場の鍵は「1部屋につき車1台まで」というルールを厳しく守るため、お金を払っても追加で作れないことがほとんどです。専属の運転手さんがいるご家庭では、運転手さんに鍵を預けておくのが一般的な使い方です。
2. 郵便受け(メールボックス)の鍵
郵便受けは、たいてい1階のロビーや管理事務所の近くにあります。
鍵の種類によっては、町の鍵屋さんでコピー(合鍵)を作れるものと、専用の鍵が必要でコピーできないものがあります。
一人暮らしで出張が多く、家を空けることが多い方は、郵便物の管理に注意が必要です。電気代や水道代の請求書が郵便受けに届く物件もまだ多く、支払いの期限を過ぎてしまうと電気などを止められてしまう恐れがあります。そのため、信頼できるメイドさんに鍵を預け、こまめに請求書をチェックしてもらうことをおすすめします。(※最近はスマートフォンの銀行アプリを使ったオンラインでの支払いが主流になりつつありますが、管理事務所からの大切なお知らせや、荷物の不在票などは郵便受けに届きます。)
なお、新聞をとっている場合は郵便受けに届くのが普通ですので、毎朝ご自身で開けて受け取ることになります。
3. 玄関(お部屋のドア)の鍵
次に、ご自身の部屋の玄関の鍵についてです。
バンコクの賃貸物件の玄関には、普通の鍵、カードキー、暗証番号(ピンコード)、指紋認証、マグネットキーなど、いろいろな種類があります。
- 普通の鍵
昔からある普通の物理的な鍵は、町の鍵屋さんですぐにコピーを作れるものと、管理事務所を通してメーカーにお願いしなければならないものがあります。後者の場合、申し込みから受け取りまで2週間くらいかかることもあるため、なくさないように注意が必要です。 - デジタルロック(電子錠)
現在、バンコクの多くの物件で主流になっているのがデジタルロックです。外出するときに自動で鍵が閉まるため、閉め忘れの心配がなく、鍵を持ち歩かなくてもよいので大変便利です。- カードキー式: センサーにカードをかざして開けるタイプです。注意点として、風などでドアが勢いよく「バタン」と閉まると、衝撃で機械のデータが消えてしまうことがあります。その場合、持っているすべてのカードを集めて管理室に持っていき、データを書き換えてもらわなければならず、大変な手間がかかります。
- 暗証番号式(ピンコード): 番号を入力して鍵を開けます。防犯のため、3回以上連続して間違えると警告の音が鳴り、しばらくの間ロックされてしまうシステムが多いので、番号を忘れないように注意が必要です。
- 生体認証式(指紋認証など): 2026年現在では、指の模様(指紋)を登録して鍵を開けるタイプもごく一般的になっています。
- 非常用のマスターキー(マグネットキーなど)
デジタルロックのシステムには、機械の電池が切れたときや、暗証番号を忘れてしまったときのために、差し込んで使う物理的な「非常用の鍵(万能キーやマグネットキー)」がついています(デジタルロックの電池はたいてい単3電池などです)。
この非常用の鍵は大変小さく、落としたりなくしたりしやすいので大切に保管してください。また、部屋に入れなくなってしまうトラブルを防ぐため、この非常用キーは「部屋の中」に置いたままにせず、外出用のカバンの中や会社など、部屋の外の安全な場所に置いておくことを強くおすすめします。
バンコクの賃貸物件では、鍵の取り扱いひとつをとっても日本とはちがうルールやトラブルが起こることがあります。入居するときに、鍵の数や種類、デジタルロックの使い方や電池の交換方法などをしっかりと確認しておくことが、タイで安心して生活するための大切なポイントです。
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