前回はお部屋の外の鍵についてお話しましたが、今回はお部屋の中の鍵についてお話したいと思います。

ご入居の際驚かれるお客様が多いのですが、当地では寝室の数だけ鍵があるのが普通です。
特にご家族用のアパートでは、玄関の他に勝手口、メイド部屋、キッチン、リビングルームにも鍵が付いていて、束になっているほどです。

寝室の鍵は、普段あまりお使いになることはないかもしれませんが、例えばご更新時のリクエストとして一時帰国などの際、カーテンやソファーを洗ってもらったりする場合等に、貴重品を一部屋にまとめて入れておき、その部屋ごとロックする、といった使い方ができると思います。

メイド部屋の鍵は、最近では住み込みのメイドをお使いの方はほとんどいらっしゃいませんので、普段お使いにならないものを入れておく物置としてお使いになる際には便利だと思います。
もしメイドに持たせている場合、そのメイドが辞めるときには必ず返却させ、返さない時には、最後のお給料から費用を差し引くなど、責任をとらせるようにしましょう。

他には作り付けのタンスの中の引き出しや、書斎机、金庫の鍵などを渡されることもあります。
それではこれらの鍵の保管方法はどうすれば良いでしょうか?

寝室の鍵は、内側からはプッシュ式のことが多く、間違ってロックされてしまうことがあります。ご旅行前に寝室にパスポートやカバンが入っていたりすると大変ですので、寝室の金庫の中などに入れてしまわず、必ずリビングルームに保管しましょう。電化製品などのマニュアルと一緒にひとまとめにして手の届かない場所にしまっておくと安心です。

引き出しなどの鍵は小さいため紛失しやすいものですので、お使いにならない場合には差し込んだままにしておくのが簡単ですが、お子様がいらっしゃるご家庭にはお勧めではありません。金庫があれば、金庫の中に、金庫がなければ金庫代わりにお使いになり、常にお手元に置いていただくことをお勧め致します。

金庫はデジタルロックでも、ピンコードを忘れた際や電池切れに備え、特殊な鍵がついていることが多いものです。二つあればオーナーさんに一つ預かっておいてもらいましょう。二つとも失くしてしまうとご退去時に金庫を交換する費用を請求されてしまうことになりますので注意が必要です。

これらの鍵の種類と数は、ご入居時に家具リストと一緒にお客様とオーナー側で署名しますが、万が一、ご入居の際に揃っていなかった鍵は、先にサインをセず、後日届けられた際に日付を入れて記入します。ご退去の際には漏れが無いよう前もってリストと照らし合わせて準備しておきましょう。

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