バンコク市内では、歩道がなかったり、道が悪かったりとなかなか外は歩きにくいものです。最近では、駅や最寄りのスーパー、病院などまでサービスカーがご利用いただける物件が多くなってきています。
サービスカーには様々なタイプがありますので、今回はその種類とご利用方法についてご説明してみたいと思います。
一番多く見受けられるのは、決められた時間内で一定の範囲内のご希望の場所に送りのみのサービスをしてくれるというものです。従来いわゆるトゥクトゥクと呼ばれる3輪型のものが多かったのですが、最近はシーローと呼ばれる4輪型のものが増えてきました。
こちらの場合、長所は駅だけでなく、病院やお友達のおうちなどに直接送ってもらえるので便利です。短所としては、どなたかがお使いの場合、いつまで待てば戻ってくるのが分からないという問題があります。当地では道路も渋滞致しますので、諦めてタクシーに乗った途端、戻ってきたりすると、もう少し待てば良かったと悔しい思いをなさるかもしれません。また、雨よけはついているものの、激しい風雨の場合にはかなり濡れてしまいますので、小さなお子様や、ご病気の際にはご利用いただけないでしょう。
次に、決まった時間に最寄り駅までの送迎をしてもらえるタイプです。こちらもシーロータイプのものが多く、お買い物帰りにもご利用いただけますので大変便利ですが、ご利用の方も多く、1時間に1往復では、時として乗り切れないなどの問題もあるようです。また、夕方は早く終わってしまうため、お子様のお稽古ごとやご会食の後などにはご利用いただけません。
最寄り駅近くまでの道路の入口まで送迎してもらえる場合、中には24時間対応のところもあり、駅から連絡をなされば、ちょうど良いタイミングでお迎えの車に出会えるので大変便利です。ただし、駅のエレベーターの下までや、駅以外の場所には乗せてもらうことが出来ません。ゴルフカートのような電気自動車を利用していることが多く、公道を走れないのも理由の一つです。
普通の自家用車タイプのものが、範囲内のご指定の場所まで送ってくれるところもあります。安全で雨でも安心ですですのでご家族には嬉しいサービスですが、やはり一度に乗れる人数が限られ、渋滞に巻き込まれやすいために待ち時間が長くなるという欠点があります。
それから数は少ないものの、マイクロバス型の送迎サービスが付いている物件もあります。
こちらは決まった時間に駅までの送り迎えをしてもらえ、座席数にも余裕があり、安全で雨でも安心ですが、1日に往復する数は非常に限られています。主要な病院にはプロンポン駅から送迎バスがでていますが、そちらも運行数が少ないため、乗り継ぎ時間がかかりますのでご通院には便利とは言えません。
基本的にどのタイプもチップは必要ありません。ただ、荷物を持ってもらったり、お子様の乗り降りを手伝ってもらったりなど、いつもと違うことをしてもらった時には渡していらっしゃる方が多いようです。また、欧米人は毎回渡す人が多いようで、欧米人の住人比率が高いところでは日本人はチップをくれないので、いらしても見て見ぬふりをするといった雰囲気になってしまっている物件もあるようです。こういった場合には、タクシーより高くなっては意味がありませんが、割り切ってその物件のスタイルに合わせていくこともタイでの生活を快適に過ごす上では必要かもしれません。
また、スーパーでお買い物の間に待ってもらったり、遊びにいらしたお友達だけを送ってもらったりすると、他のお客様のご利用に支障をきたしてトラブルの原因にもなりますので、ルールを守ってご利用いただく必要があると思います。
一言でサービスカーといっても、お客様毎に使い勝手の良し悪しは違ってくるものです。
ご内覧の際にはサービスカーのご利用方法も是非ご確認下さい。