バンコクでお部屋探しをする際、忘れてはいけないチェックポイントとなるのが「サービスカー(シャトルサービス)」の有無とその運用形態です。
タイ、特にバンコク市内では、歩道が整備されていなかったり、道が凸凹で歩きにくかったりする場所が少なくありません。また、日中の猛烈な暑さやスコールを考えると、駅から徒歩10分程度の距離でも歩くのは一苦労です。そのため、最近では駅やスーパー、病院などへの送迎を行うサービスカーを完備している物件が一般的になっています。
今回は、最近のトレンドを踏まえ、サービスカーの種類、利用方法、そして注意点を詳しく解説します。
1. サービスカーの主な種類と特徴
一言に「サービスカー」と言っても、物件によって導入されている車両やサービス範囲はさまざまです。
① サムロー(トゥクトゥク型)、シーロー(4輪軽トラック型)
日本人の多く住むエリアで見かけるタイプです。かつては3輪の「トゥクトゥク」が主流でしたが、安全性や乗り心地の観点から、現在は4輪の「シーロー」を採用する物件が増えています。
- メリット: 狭い路地(ソイ)でもスイスイ進める機動力があり、駅だけでなく近隣のスーパーやサミティヴェート病院などの主要施設まで送ってくれる場合が多いのが特徴です。
- デメリット: 雨よけはついているものの、激しい風雨の場合にはかなり濡れてしまいますので、小さなお子様や、ご病気の際にはご利用いただけないでしょう。


② 電気カート(ゴルフカート型)
駅から非常に近い物件や、ソイの入り口付近にある物件でよく導入されています。
- メリット: 24時間運行しているケースが多く、駅から電話やアプリで呼べばすぐに迎えに来てくれる即時性が魅力です。
- デメリット: 公道を走れないため、基本的には「物件〜ソイの入り口(大通り)」までの短い距離に限定されます。
③ 自家用車タイプ・バン型(ハイエースなど)
普通の自家用車タイプのものが、範囲内のご指定の場所まで送ってくれるところもあります。安全で雨でも安心ですですのでご家族には嬉しいサービスですが、やはり一度に乗れる人数が限られ、渋滞に巻き込まれやすいために待ち時間が長くなるという欠点があります。
- メリット: エアコン完備で静か。雨の日でも濡れる心配がなく、ベビーカーを載せるスペースも確保しやすいです。
- デメリット: 定時運行(1時間に1本など)が基本のため、自分の好きなタイミングで乗るのが難しく、渋滞による遅延の影響を強く受けます。


2. 最新のサービスカー事情とトレンド
ここ数年で、サービスカーのあり方も大きく変化しています。
デジタル化の波(専用アプリ・LINE活用)
以前は「直接ドライバーに声をかける」か「フロントに頼む」のが一般的でしたが、最近の新築物件では、専用のモバイルアプリやLINEを使って予約・呼び出しができるシステムが増えています。「今、車がどこを走っているか」をリアルタイムで確認できるGPS搭載車も珍しくありません。
配車アプリ(Grab / Bolt)との使い分け
現在はGrabやBoltといった配車アプリが完全に普及しています。
- サービスカーの主な種類と特徴: 「ちょっとそこまで」の買い物や駅への行き来(無料)
- 配車アプリ: サービスカーの範囲外、あるいはサービスカーが使用中で戻ってこない時の代替手段 このように使い分けるのがスタンダードです。
3. 利用時の注意点とマナー
他のお客様のご利用に支障をきたしてトラブルの原因にもなりますので、ルールを守ってご利用いただく必要があると思います。
待ち時間と渋滞のジレンマ
「送り」はスムーズでも、「迎え」は道路の混雑状況に左右されます。特に夕方のラッシュ時は、すぐそこに見えている距離でも15分以上戻ってこれないことがよくあります。待っても来ない場合に備え、バイタク(バイクタクシー)やGrabなどの代替案を常に持っておくのがストレスを溜めないコツです。
チップは必要?
基本的に物件のサービスなので、基本的にどのタイプもチップは必要ありません。ただ、荷物を持ってもらったり、お子様の乗り降りを手伝ってもらったりなど、いつもと違うことをしてもらった時には渡していらっしゃる方が多いようです。また、欧米人は毎回渡す人が多いようで、欧米人の住人比率が高いところでは日本人はチップをくれないので、いらしても見て見ぬふりをするといった雰囲気になってしまっている物件もあるようです。こういった場合には、タクシーより高くなっては意味がありませんが、割り切ってその物件のスタイルに合わせていくこともタイでの生活を快適に過ごす上では必要かもしれません。
「スーパーで買い物をしている間、駐車場で待っていてほしい」といった過度な要求は、他の住人の迷惑となりトラブルの原因になります。あくまで「送迎サービス」であり、自家用車ではないという意識が大切です。
4. 内見時に確認すべき「5つのチェックリスト」
お部屋探しの内見時には、以下のポイントを必ず担当者に確認しましょう。
- 運行時間: 何時から何時までか?(夜20時で終わる物件もあれば、24時間のところもあります)
- 運行範囲: 駅以外に、どこのスーパーや病院まで行ってくれるか?迎えに来てくれるか?
- 予約方法: 予約制か、それとも来た順(ファーストカム)か?
- 休日: ドライバーの休み(日曜日運休など)はあるか?
- 車両台数: 物件の規模に対して、車は何台稼働しているか?
バンコクでの生活を快適にするためには、サービスカーを「いかに賢く使いこなすか」が鍵を握ります。特に小さなお子様がいるご家庭や、初めての海外生活の方はご内覧の際にサービスカーのご利用方法も是非ご確認下さい。










