前回2回に渡り、鍵の種類と使い方についてお話しました。今回は鍵にまつわる様々なトラブルについてお話したいと思います。

一番多いのは、玄関の鍵を会社に忘れた、失くしてしまったというケースです。
サービスアパートやアパートの場合、建物に予備、あるいはマスターキーがありますので、夜間でも対応してもらえることがほとんどですが、個人オーナーさんのコンドミニアムの場合、管理事務所に預けていないことがあります。その場合には普段お使いのメイドやオーナーさんに連絡して持ってきてもらうか、連絡が取れない場合には鍵屋さんを呼んで開けてもらうことになります。その場合やむを得ず鍵を壊してしまわなければならないことも多く、費用も時間も掛かり大変です。
忘れたりなくしたりなさらないようご注意いただくのが一番ですが、あらかじめ封筒等にいれ、部屋番号を書いてセロテープを張り、管理事務所に預けておくか、お近くにお住まいの同じ会社の方などに預かっていただくのも良い方法です。

マスターキーをなくしてしまった場合には、シリンダーごとの交換となりますので、4,000-8,000バーツと高額です。特にご帰国間際など、慌ただしい時期には起こりやすいトラブルですのでくれぐれもご注意下さい。

カードキーを失くしてしまった場合には、管理事務所に届け出て失くしたものを無効化してもらい、新しいカードを発行してもらいますが、玄関の鍵と共通のカードの場合には、予備のものも揃えてデータを書き換えてもらう必要があります。
玄関の鍵と共通のカードの場合、玄関のオートロックはデジタルピンコードがついていることがほとんどですので、ピンコードを忘れないようにしておきましょう。
ご帰宅の際に建物やエレベーターが使えない場合は警備員に申し出てお部屋番号を伝え、必要な階数を押してもらえます。次の朝お出かけの際、ロビー階のボタンを押したりエレベーターホールから出るためにカードを使わなければならない場合には、荷物用のエレベーターでしたらカード不要のことが多いので、こちらを利用します。荷物用のエレベーターは、普通のエレベーターが故障しているときや、朝方等エレベーターの待ち時間が長いときにも使えますので、ご入居の際どこにあるか確認しておきましょう。

次に多いのは、オートロックの玄関のカードの異常、あるいは電池切れです。電池切れは残りが少なくなると警告音がなりますので、何らかの異常が認められた場合には速やかにエンジニアを呼び、本当に電池切れなのかどうか確認してもらい、電池を購入して交換しましょう。
電池はパワーの強いアルカリ電池である必要ではありませんが、かと言って一番安いものですと、また2-3ヶ月で交換しなければならなくなりますので、最低限名前がわかるメーカーのものを購入しましょう。

時として、カードキーが突然使えなくなる問題も発生します。サービスアパートによっては毎月データを書き換えるシステムで、フロントでアップデートしてもらわなければならない物件もありますが、そうでなければまずは建物のエンジニアを呼び、原因を調査して、それに応じた対応をとってもらう必要があります。

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