今回は主に鍵の管理と保管方法についてお話したいと思います。

まず、最近のコンドミニアムに良く見られる、駐車場への出入りに使うキーカードですが、こちらは複数の車を駐車されるのを防ぐため、1枚しか発行してもらえないことがほとんどです。そのため駐在員の方は運転手さんに預かってもらうことが多いようです。
このキーカードは、落としたり失くしたりすると、オーナーさんが紛失届け等を警察に退出した上で、管理事務所で新しいものを発注しなければなりませんので、時間も費用もかかります。運転手さんに管理をしっかりしてもらうため、渡すときには「もし失くしたら、500バーツ自腹だからね」と言っておきましょう。これで相当取り扱いには注意するはずです。また、運転手さんが変わる時には忘れずに回収してください。

鍵ではありませんが、スティッカーをつけている場合も、車が変わるときには付け替え、ご退去の時には返却する必要があり、再発行はカードと同じ手順になりますのでご注意ください。

次に、建物内のエレベーターの階数ボタンを押すためのキーカードです。こちらは1枚500バーツ程度で増やせますが、やはり枚数には制限があります。メイドやお友達は、その都度アパート、コンドミニアムの訪問者ノートに記入して、管理事務所のスタッフか警備員に階数ボタンを押してもらうか、身分証明書と引き換えに、事務所のものを貸してもらうことも可能です。

玄関の鍵は、最新のデジタル式やマグネットタイプの場合、マスターキーはコピーを作ることができません。失くした場合には、ロック全体を取り替えますので6,000-8,000バーツの実費が請求されます。普段はお使いにならないものですし、緊急時にコンドミニアムの人や会社の人がお部屋に入れる用にしておくためにも、封筒等にいれ、部屋番号を書いてセロテープを張り、管理事務所に預けておいたほうが良いでしょう。

ワンオーナーのアパートの場合には、もともと管理事務所にはマスターキーが保管されていますので、預ける必要はありませんが、失くした場合、1本分の料金で済むか、シリンダー交換になるかは各アパートの方針により変わります。
ホテルタイプのサービスアパートの場合には、インロックしてしまっても、24時間フロントに申し出れば、臨時のキーカードなどを発行してもらえますが、その場合、臨時のカードを返すだけで良い場合と、元の鍵のデータを書き換える必要が発生する場合がありますので、フロントに確認してください。

最後に各部屋の鍵ですが、こちらも普段お使いにならない分、失くしてしまったり、ご帰国用のお荷物に混ざったりしてしまいがちです。電化製品のマニュアル等と一緒に封筒等に入れ、わかりやすいように表書きをして、普段お使いにならない棚や引き出しの中に入れておきましょう。

メイド用の通用口やメイド部屋の鍵をメイドに持たせている場合、メイドが辞めるときなどには必ず返却させ、返さない時には、最後のお給料から費用を差し引き、アパートに事情を話して直ぐに取り替えてもらいましょう。
金庫や貴重品をしまう引き出しの鍵等は、2本付いていることが多いので、1本はオーナーさんに預かっておいてもらいましょう。デジタル式の金庫には、電池が切れた場合やピンコードを忘れたときのために普通の鍵か付いているものですが、これを金庫に入れてしまっては意味がありませんのでご注意ください。

ご入居時には、1-2年後のご退去のことまでなかなか気が回らないものですが、お受け取りの際、ご契約書に付帯されている鍵のリストにご署名いただく時に、保管場所(例えば事務所預け、メイド預けなど)も書いておかれることをお勧めします。
その際、-オーナーさんか仲介業者の付き添いで管理事務所に行き、スタッフから預かりのサイン等をもらっておけば更に安心です。

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