今回は、ゴキブリよけ対策について書いてみたいと思います。
今年もバンコクに雨季が訪れました。この時期は、暑さと大気汚染が和らぎ、比較的過ごしやすくなりますが、同時にいくつかの厄介な問題も発生します。その一つが、「あの虫」の活動の活発化です。
大雨が降ると、スクンビットのソイ(路地)の中も一時的に冠水することがあります。そんな時、地中の排水溝が水浸しになり、「あいつ」が地上へと逃げ出してくるのです。そう、ゴキブリです。
過去には、一軒家の白い外壁に大量に這い上がり、壁が黒く見えるほどの衝撃的な光景が目撃されたこともあります。また、バンコクの繁華街では、歩道を堂々と行列になって歩く彼らに遭遇したり、屋台の周りでネズミと仲良くこぼれた食材を食べている、というホラーのような場面に出くわすのも珍しくありません。
そうした外部の環境を考えると、住居内でゴキブリを見かけることが圧倒的に少ないのは不思議に感じられるかもしれません。それは、建物側でしっかりと対策されているからなのです。
集合住宅の強力な味方:定期的なペストコントロール
バンコクの外国人向けアパートやコンドミニアムでは、住環境の維持のため、通常1〜2ヶ月に一度、害虫駆除業者(ペストコントロール)による薬剤散布サービスが契約されています。
1. サービスの仕組み
- 対象場所:
ロビー、駐車場、共用廊下などの共有スペースを中心に散布されます。 - アパート(ワンオーナー物件):
定期的な散布日が決められていることが多く、その時に在宅していれば、共用スペースのついでに各部屋も散布してくれることが多いです。 - コンドミニアム(分譲マンション):
ロビーやエレベーターにタイ語と英語でお知らせが張り出され、事前に管理事務所へ予約をするのが一般的です。散布できる部屋数が限られている場合がほとんどですので、お知らせを見たら早めに予約を入れましょう。管理事務所で「ペストコントロール」と伝えるだけで意図が通じます。 - 日本語サポート:
弊社のような不動産業者のメイドサービスをご利用いただいている場合は、メイドに予約と立ち会いを依頼することも可能です。

2. 薬剤の効果と注意点
散布される薬剤は、ゴキブリのほか、シロアリやアリなどにも有効とされています。特にシロアリは一旦発生すると建物の構造にまで被害が広がるため、ペストコントロールの機会を逃さず散布してもらうことが非常に重要です。
- 散布箇所:
キッチンやバスルームなどの水回り、特に排水口の周辺にも重点的に撒いてもらいましょう。 - 換気:
薬剤散布中および散布後数時間は、必ず窓を開けてしっかりと換気を行うことが大切です。
日本人が多く住む人気物件では、この定期的なペストコントロールが徹底されているため、ゴキブリに関する苦情はほとんどありません。
稀な遭遇ケースとその対策
稀なケースとして、公共スペースや他の部屋で大規模な害虫駆除を行った直後、薬剤から逃げるためにゴキブリが一時的に部屋に侵入してくることがあります。しかし、その場合、彼らはほとんどが薬剤の影響で弱った状態で見つかります。
- 対処法:
万が一お部屋で見かけた場合は、蚊やハエ、アリと共通の殺虫スプレー式の薬剤で十分に対処できます。
階下に飲食店がある場合の最強対策
新築の高級コンドミニアムであっても、階下に飲食店がテナントとして入居している物件は要注意です。飲食店の調理場は彼らの格好の餌場となり、そこから侵入してくるリスクが高まります。
- 侵入経路:
これらの害虫は、主に排水管を伝って上の階に登ってきます。 - 最強の物理的対策:
侵入をほぼ防ぐことができる最も簡単な方法は、お休み前や外出前に、水回り(バスルーム、洗面台、キッチンの流し)の排水口を、栓やビニールなどでできる限り閉めておくことで
弊社スタッフが実際に自宅で使っているゴキブリ対策グッズ(ジェル状のベイト剤やトラップなど)についてもこちらの記事でご紹介していますので、そちらも参考にしながら、万全の対策を講じて、快適なバンコク生活を送りましょう。
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